東京輪舞 3/17公演
ネタバレあり
2024.4.14 ハカナちゃん→マカナちゃんでした。
街は踊るし人も踊る
⭐️考えたこと
身体を重ねる 言葉を重ねる 思いを重ねる コミュニケーションって人と人が触れあうことなんだよな。重なったときに境界は生まれるのか、それともとけあうのか 一線を越えても境界がある二人もいれば、一線を越えなくたってひとつのものになれる 人間って不思議だね
倫理ってなんだろう 倫理道徳って普遍的かと思いきやちょっとした拍子に軸が変わっていくから難しいな、と思うしそれが気づかない内にすり変わっていったら無関心なまま過ぎそうで怖いな、と思っている。なんなら今がそう。子供の頃とは全然考え方が違ってきていて、今はまだギリギリ追い付けそうな感じだけどそのうち分からなくなっていきそう。今回基本的にはみんなが同じくらいのタイミングで複数人と関係を持っていて、でもそれが「けしからん」ことなんだろうか、とずっと考えていた。愛に主軸を置くならセーフ?欲望ならアウト?でも愛と欲望は別物だから重なる瞬間もあるよね。愛することも欲望を向けることも簡単なことだと私は思っている……ので……。お前は人生でなにかひとつしか愛することはできない、ひとつ決めたら他のものへの愛を捨てろと言われたら難しすぎるし、欲望だってそう。
法とか現状の倫理道徳と照らし合わせると悪!なのは分かるんだけど満遍なくある愛は本当に悪だろうか。
今のこの時代に合わせた翻案してこういう描写をされてもセンセーショナルだなと思うけど原作当時なんてもっとすごかっただろうな。そりゃ裁判にもなるわ。原作に触れる機会はあるのかしら。
⭐️諸々感想
本当に髙木くんのまま誰か違う人になっていて違和感がなくて……8役、すごかったな
新婚旅行でキメセクするような人が日常でキメてないわけないよな~と思うんだけどあの絶妙な話通じなさそうなテンション感を出せるのすごいなぁと思った
あの夫婦は多分その形でも幸せだろうな、という気もするんだよな。多分本当に幸せなんだろう、と思う。皮肉かもしれないけど。分からん。
ジンさんと社長さんは分かり合おうと努力はするけど根本的には難しいんだろうな、と思う。から社長さんはずっと孤独感あるんだろうな……と思っていたんですが、社長さんの孤独や束縛感を打ち払ったのが孤独かもしれないけど束縛はされていないハカナちゃんなの良~!!スマホは生きているけど嘘ついて名刺は渡すのも良かったな。LINEって即物的な繋がりだしやり取りも目に見えて残るけど電話はそんなこと無いし肩書きも生活拠点も分かるもんね。名刺の方が個人的に重いな、と思う。咄嗟に連絡しにくいところも。
しかもカイトくんとハカナちゃん数回ヤってんだ 地獄だね。ジャスミン(同居する程度には友達)の元カレだって分かってるってことは鉢合わせたこともあるのかな。ハカナちゃんの性格上それでハカナちゃん側からカイトくん切ることもないだろな~という気もしているので、ジャスミンが浮気した罪悪感で別れた線かな~と思っている。地獄だ。カイトくん、まあ悪い子ではないんだろうな……と思う。基本的には誠実だし、流されやすいけど自分がした約束はちゃんと守っているので。でも流されやすいのが世間的にはよくないんだろうな……それはそうなんだけど……。
個人的にはジンさんと音くんの組み合わせがすごく好きだったな
基本的には合意ありなのも良かった
合意無しは創作上でも苦手なので 一組ちょっとギリギリだったけど 聞いてるか大学院生の実家太クソヤリチン
年下で甘えるの得意な大型犬クソヤリチン見れる日が来るとはなぁ まあ普通に最悪な男でしたが……
男の欲望がクソ滲み出ててその視線にすらウワッとなったもんな ヤリモクだもん全部が。他のどの人間もそれなりの性欲や駆け引きがあったけどこの人だけはウワッ!ヤダ!になった。なんでだろうな。自分の性欲にしか興味なさそうなのがやだったんかな。そうかも。
ベッドシーン無いよ、という話だったけどまあ本当に真っ最中がないだけ!!という感じだったなぁ キスシーンをガッツリ見まくっていた 真横から見れるシーンが多かったので
というか、こういうテーマでこういう言い方もなんだかな~と思うんだけど他に言い方も思い付かないので思い付いたまま書きます。清水くるみさんも髙木くんも女性的/男性的な演技それぞれすごく上手くない???入れ替わったときの違和感が全然無い、というかお互いの言葉尻というか細かなニュアンスまで真似てんのすごいな、と思った。髙木くんの音くんもすごい好きなんだけどくるみさんの音くん滅茶苦茶刺さってぇ……
歌い手がオリジナルで伸び悩むのも分かる~ってなる ボカロカバーとかのが伸びる人めっちゃいるよね(10年前の知識で共感しています)今の人ってどうなんだろ。歌い手界隈全然知らんもんなもう。
舞台がすごくシンプルで、ロゴと家具が少々という感じだったんですがそのロゴが大活躍してた。防音室にもなるしアナグラムもできちゃうロゴくん。かわいいね。動かし方も踊るようで素敵だったし、或いは雑踏であり或いは建物であったのが、いいなって。
あと場面切り替えの時にそれぞれのシチュエーションに似合った文言が出てくるんだけど年上女性×大学院生男子の「射精する/させる」がめっちゃ……いいな……と思った。趣味でした。
会話劇ということもあり言葉遊びも結構多かったり、誰かが言っていた言葉が違う誰かの台詞になっていたりで、いいなって思った。真似っこって相手のことを憎からず思っていないとやらない(どちらかというと好意的な場面が多いと思っている)し、思想が影響されてるの、それだけ相手のことを見ていたんだな……って。
そうだ、開演後、本当にするりと始まったんですよね。まだ若干お客さん達がざわめいている頃に。なんなら髙木くんが演じる配達員は客席スタートですぐ近く通ってったの心臓止まるかと思ったんですが、あの感じがまた「リアル感」を出していたな、と感じた。日常のすぐそこにありふれた話。
⭐️髙木くんが演じる人物へ
抱かれました、という雰囲気を出してくる
抱いたり抱かれたりしてる
アキレス腱を見せてくれる
ギター弾いてるじゃん
歌うじゃん
ありがとう……。
⭐️配役メモ(職業)
髙木くん
配達員 大学院生 建築家 配信者(歌い手) ダンサー 俳優 未成年女子 作業警備員
くるみさん
未成年女子 家政婦 文筆家 ダンサー 配信者(歌い手) 女社長
⭐️写真
余韻に浸りたくてワインとドイツパン(原作オーストリア舞台だから)を買ったけどレーズンが嫌いだったということに食べる直前で気が付きました
そういえば伊野尾くんが行ってたまいもん寿司も食べた。金沢住んでたのに食べに行ったこと無かったな。
マヨネーズ系がダメなので全然違うの食べたけど